スクールカーストといじめ

いじめとスクールカーストの関係をどのように考えるかは難しい問題です。
スクールカーストという言葉自体、まだ紙媒体で認知されていません。
私は、これに明確な定義を与えて分析しないかぎり、昨今のいじめ問題の実態を把握できないのではないかと思っています。
教育を論じる人々の中には、見たくない事実に目を向けない人が大勢います。困ったことです。

6月に新潮新書から、いじめ関連の本(タイトルは未定)を出すことになりました。

見たくない現実かも知れませんが、事実を事実として描ききった本になったと自負しています。

それにしても「いじめ」は被害者になったときはもちろん、加害者になったときも決して気分のよいものではありません。

子どもの日常生活の中での軋轢といじめの線をどこで引くか、という困難な問題もあり。当分議論は錯綜すると思いますが、本書が土台となり議論が収束することを願っています。

まだ、いじめが牧歌的であった私の子ども時代を思い出して一句


  いじめられ涙の向こうにおぼろ月

  ※おぼろ月=春の季語