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書いた甲斐があったと思う瞬間

印税生活を夢見ている方は世の中に少なくないようですが、労力と収入という点では、決して割りの良いものではありません。

例えば、千円の本を一万部刷って印税が10パーセントとしても、著者の収入は100万円です。

取材や参考資料にかかる経費が50パーセントと仮定すると、年間1000万円の所得を得るためには、千円1万部の本を年に20冊書かなければなりません。

そんなたくさん書くことは物理的にかなり難しいし、その程度しか売れない著者が20冊も出すことは不可能ですから、結局、そのレベルの著者には印税でリッチな生活は不可能ということです。

フリーター並み(年収200万円)の生活をするためでも、3〜4冊は書き続けなければなりません。
ということで、経済的な夢を出版に求めるのは無理とは言いませんが、宝くじに当たる人より少ない位に考えた方がよいと思います。

 ※ちなみに「○○評論家」専業の方々の実態の多くは「印税生活」ではなく「講演生活」や「テレビ芸人生活」です。


それでも、本を書いてよかったと思う瞬間は本当にたくさんあります。


今日、『授業の復権』に対するこんなコメントを「セブンアンドワイ」(セブンイレブンがやっているインターネット書店)で見つけました。


「コイツは何者だ2007年6月11日登録
★★★★★
森口朗は決して著作の多い評論家ではないが、その分析力において当代随一の教育評論家である。しかし経歴を見ると現職の都職員でもあるようだ。本書を通読後その事実が分かったとき、辛らつな都教委批判の裏にある強烈な自身(ママ)と覚悟を改めて実感した。
授業内容紹介の部分に凡庸な点もあるが、それを考慮してもトップレベルの教育書である。 」



『授業の復権』は、ある意味、職をかけて書いた本です(その件についてはどこかの紙媒体でいずれじっくり書きたいと思います)。

その時の覚悟を分かってくださる読者がいて、出版3年後にこんなコメントをいただけるなんて、まさに著者冥利に尽きるといういうものです。