スクールカーストは他人事ではない その2

コミケ会場付近の公園で直接お会いしたシロクマ氏は、

私に次のような疑問を投げかけました。

「ボクの世代からすると、(森口の時代に)学力が高いことがクラス内の地位を上昇させたことの方が不思議ですね。だって、ある人の学力が高いからって、クラスに何の貢献もしないじゃないですか。そんなことより、面白いことの一つも言える方が地位が高くなるのはむしろ自然だと思うんですよね」

なるほど…。


この疑問に対する答えは、老人コミュニティーに置き換えると解りやすいと思います。


老人コミュニティーAを仮に「たまたま老人しかいない俳句クラブ」だとします。つまり、Aは建前はアソシエーションであり、同時に老人コミュニティでもあるわけです。

老人コミュニティーBは「老人クラブ」で、地域の老人を集めることそのものが組織目的です。ただ、集めるだけ集めて何もしないという訳にいかないので、グダグダと「俳句」をやっている。

上手に俳句を造れることが、そこに所属する老人のステイタスを揚げる効果はAとBのどちらが大きいでしょうか。答えは明白です。

老人コミュニティを学校に、俳句造りの上手さを学力に置き換えれば、「私以前の時代の学校」と「シロクマ氏以後の学校」の違いが明確になると思うのですが。