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いじめ情報をどうキャッチするか

明けましておめでとうございます。

ブログ更新はさぼりがちですが、有益な書き込みをしてくださる方がいるのは嬉しい限りです。

さて、長崎で教員を目指しているというマイケル様から、
「生徒からいじめ情報を収集するためによい方法はないか」
という困難な御題をいただきました。

私が日本一の「いじめ学者」と評価する内藤朝雄氏なら「その手の名人芸は、教師各人の人間力によるので一般的な答えはない」と回答すると思うのですが、
私は彼ほどクールではないので、ない頭を絞って考えてみることにします。


まず、教師が第1にすべきは

いじめをチクることは「生徒の義務ではない」こと、
いじめのチクることは「卑怯な行為ではない」こと

の2点を明らかにすることではないでしょうか。

キレイ事が好きな人は、前者を否定し後者だけを主張するのですが、それでは生徒の反発か大人への嘲りしか生まないでしょう。

2つを同時に明らかにすることで、生徒は「こいつ(教師)は、本音で話している」と感得するはずです。


第2にすべきは、「情報元が割れない」保障を与えることです。

具体的には、「情報の伝達方法は何でもよい、匿名のメールやワープロメモでよい」と伝えることでしょう。


そして、多分一番大事なのは「コミュニケーション系のいじめは100%解決できるとは限らない」と正直に伝えることでしょう。
そして「ただ、もし暴力を振るわれ・しっかりした証拠があるのならば必ず加害者を処分する。そして、2度と暴力を振るわれないように処置する」と子どもに約束できる学校を造ること(そのためにも「強制転校」は不可欠の制度です)です。

ただ、実際にこの3つを全て伝えることは非常に勇気のいることですし、現状では「うそつき」になってしまいます(何回も暴力系いじめを受けてしまうのが、学校の現状ですから)。

学校というところは、極めて「空気」の支配に弱いのです。

だからこそ、「学校の空気を変える」ために世論を変える、「世論を変える」ために情報発信する、それが自分の務めだと私は思っているのですが。


なんか、答えになったようななっていないような感じですが、現在の私がマイケル様に言えるのはこの程度です。


ただ、世のいじめ言論がキレイ事ばかりであることにうんざりしていた教員志望者に、拙書「いじめの構造」が良い影響を与えたとすれば、著者としてこれほど嬉しいことはありません。