アマゾン『日教組』書評第一弾

出ました!アマゾンの書評第一弾。

ネット内左翼による営業妨害的な書評が来ると覚悟していたのですが、第一弾は星4つという好意的なものでした。
ご自身を筆者、森口を著者と記しているのでちょっと読みにくいところがありますが。




「筆者は、日教組イコール共産主義者の集まり、国家斉唱・国旗掲揚に反対、そういった事柄だけは知っていても、何故そうなのか、成り立ちはどうだったのか、という理由や根拠となることに対してまったく知識はない。著者の言う日教組が日本の教育をダメにしたという「神話・都市伝説」を漠然と信じていた一人と言える。
* 後述するが著者は日教組を擁護しているのではない。日教組の罪は大きいが日教組だけが日本の教育をダメにしたのではないと言っている。

そんな、筆者にとって、この本に書かれている、日教組の生い立ちは非常に勉強になった。

もちろん、私のような読者が、こういった左右の翼の主張がぶつかる問題に関する著作を読む場合、著者の経歴や位置に注意して読まなければならないと思うが、著者の立場は右に寄りつつも概ね中立のように感じられる。日教組を斬り捨て返す刀で保守(この場合は自民党)を斬るといった論調が多い。

しかし、正直、筆者には著者の主張や認識が全て正しいかどうかという判断はできない。

先ほど経歴と書いたが、二児の父親でありながら学校教育に関心のない(正確に言うと学校には多くを期待していない)筆者がこの本を手に取った理由の一つは著者の経歴だ。

著者紹介によると、肩書きは教育評論家、東京都職員となっているが、経歴は中央大学法学部卒、佛教大学修士課程(通信)教育学研究科修了、95年から05年まで都内公立学校に出向経験あり、となっている。都内公立学校に出向とあるが教師としてなのか事務職員としてなのかが非常に興味があるのだがわ、からない。教育評論家でもあり現役の都職員でもある。読了後他の著作を調べてみるとおもしろい出版社から著作を出版したりもしている。そんな経歴を持つ人物がどういった考えを持っているのかという興味から手に取った。

文章から垣間見えるのは、結構シニカルで、結構親切な人だということだ。

前者については文章の端々や言い回しからそれが感じられる。例えば、204pに「公職選挙法は、大衆は貪欲且つかつ無能で良識ある判断ができない、という基本方針を有しています」という文章がある。これだけ読むと、ん?ということになるが、その後に書かれる説明を読むと、なる程そういう見方もあるということがわかる。

後者については、文章中にカッコ書きで補足説明が一言書かれていることが頻繁にあったり、学校における日教組の活動みたいなものが寸劇調で書かれているのだが、筆者のような読者にとってこれが結構読む上での助けになった。わからない人にもわかってもらおうという気持ちが感じられる。

最後に、
筆者は誤植にかなり寛大なのだが、いくら何でも、という誤植があったので指摘しておきたい。126pの「(共産党)所管派」はあきらかに「(共産党)所感派」の間違いだろう。」





申し訳ありませんでした!誤植は私の責任です。

もちろん、校正担当者もチェックしてくださったのですが、何せ私の元原稿は校正泣かせの誤字脱字の嵐ですから…。
以後気をつけます。