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大阪市長選挙から共産党が降りた理由

大阪ダブル選挙において、共産党大阪市長選挙候補者を降ろし、府知事選挙では候補者を立てたままにした。

市長候補が降りた建前は、「独裁を阻止する」である。

共産主義プロレタリアート独裁を当面の目標とする思想であるから、
共産党が「独裁を阻止する」というのは、まさに盗人猛々しい言い分だ。

より正確に「あいつらの独裁を阻止する。独裁してよいのは俺たちだけだ」と言うべきだろう。


今回私が書きたいのは、そんな初歩的な話ではない。


共産党大阪市長選挙だけ候補者を降ろす行動は、共産党の伝統的な思想から当然であることを説明したいのである。



最近まで共産党は、一人区の国政選挙でも必ず候補者を立てる政党だった(近年、やや戦略に修正が見られる)。

この共産党の行動に対し、社会党なる売国政党が存在した時代、非共産党系の左派は「反保守票が割れるから勝てもしない候補を立てるのは止めろ。共産党の行動は保守を利する行動である」という批判をしてきた。

この批判は政治的立場によらず常識人なら納得できると思う。

で、共産党はこのような批判を受けて、どのように党員を納得させてきたのかというと、

「そのような考え方は議会主義だ」

として相手にしなかったのである。


つまり、暴力革命を目指す共産党にとって、選挙は国民をオルグ(洗脳)する機会なのであって、議会で一議席取れる取れないなど小さな問題である。
それを議席が取れないからオルグ(洗脳)の機会をみすみす逃すなどというのは、暴力革命という本義を忘れ、議席獲得という小さな利益を目指す似非左翼のやることだ、という訳である。



最近では共産党も穏健な政党のふりをして「議会主義」という言葉も使わなくなったようだが、今回の行動を見て本質は何も変っていないことが良く判った。


本当に(自分たち以外の)独裁を阻止したいのであれば、勝てそうにない府知事候補もおろすべきだ(私は橋下氏の政治手法を独裁とはまったく思わないが)。

府知事候補さえ立てておけば、大阪府内中でオルグ(洗脳)できる。

だから、府知事候補ではなく市長候補を下ろしたと考えれば辻褄があう。


反橋下で自民党民主党が手を組んだのは、利権を守りたいからだが、共産党が市長選から降りた理由はこれとはまったく異なる。


マスコミには新左翼崩れが大勢いるのだから、共産党の行動原理くらい誰か解説しろよと思うのだが、左翼ジジイの脳みそは腐っているから思い出せないか、最初から敵(新左翼にとっての共産党)の論理を研究するほど真っ当な人間はマスコミなんぞに就職しなかったのか。

いずれにしても、「左翼の行動原理」を解説するのが、自分の使命に思えてきた今日この頃である(新潮新書日教組』もそうだったし、今書いている扶桑社新書も同様です)。