「ゆとり世代」とバカにするなかれ

ひょんなことから英語を勉強することになった。

ゆとり世代はアホだバカだというのは簡単だが、下の世代の方が断然デキルのが英語である。

今の若い人たちには信じられないかも知れないが、我々の世代は一流大学の大学院を卒業し、一流企業に就職した者でさえ「初めて会社で受けさせられたTOEICが400点台だった」なんてことがざらにあった。

もちらん、一流企業に就職した同級生たちはその後一生懸命勉強したので、今はもう少しスコアが良いが、それでも若手には全然かなわない。そして、私の同級生から見た若手たち(30代?)も、ここ数年入社してくる人達にまったくかなわないという。

この就職難の時代、一流企業が(出来れば数社横並びで)
「わが社は、来年度からTOEIC900点を入社試験のスクリーニングに使う」と宣言すれば、優秀な大学生達は相当数がそれをクリアしてくるはずだ。

それは、ガラパゴス的に進化してしまった「エントリーシート」や「コミュニケーション力を見るための面接試験」などよりも、企業と学生の双方にとって有益だと思う。



もちろん、かつてカタカナ英語を習い、今でも英語が聞き取れないオジサンたちの居心地はさらに悪くなるとは思うけれども(はい、私もその一人です)。


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