首相官邸前でデモをしている方々へ

「とにかく原発は絶対反対!」とか

原発問題はご臨終直前だった我がセクト中核派etc)に吹いた神風だ」といった人を除くと

人々はけっこう冷静かつエゴイスティックにこの問題を捉えているようです。


と私が思ったのは、官邸前デモ人数(主催者発表45000人)と同じ主催者が同日デモを呼びかけた関電前デモ人数(主催者発表1500人)の違いです。

その差、なんと30倍です。


大飯原発が再稼動したお陰で、関電地域の夏の節電目標は15%から10%に下げられました。これだって製造業にとっては厳しい数字です。
でも、とにかく原発が再稼動し節電目標の数値が下がったことで胸をなでおろした関西方面の方々は多いのでしょう。

だから、関電前デモなんて全然盛り上がらない。

しかし、東電エリアの人にはそんなことは知ったことではありません。よそのエリアの原発なんてただのリスク要因です。ということで断固反対。

まぁそれでも悪くないのですが、やっぱりどんな主張も、そこにエゴイズムしか見えないと迫力がないんですよね。
「マンション建てるな」とか「清掃工場建設反対」とかもそうでしょ。
「ガレキの受入断固反対」も同じ。


私は、どちらかというと保守に分類されるのでしょうが、この国のデモクラシーが健全に機能するためには、やはりマルクス主義と手を切り、かつただのエゴイストではない健全な左派も必要だと思うのです。
第二次世界大戦を聖戦と主張しない健全な保守が必要なようにね。


そこで、官邸前デモをしている方々に提案なのですが、
東電は中電経由で関電に送電せよ」
「全国で10%節電すれば、原発は不要だ」
「国は、東電エリアにも関電エリアと同じ節電目標を義務づけろ。私たちは関西人と苦楽を共にするぞ!」
とかをデモで主張するのはどうでしょう。


いや、そもそも全国の原発停止は東電が起こした事故のせいなのですから、
「関電エリアは節電不要、その分はすべて私たち東電エリアの住民の節電で引き受ける」
とか、デモで主張するとかっこいいと思うんですけどね。