あえて大阪府警察官の「土人」発言を擁護する

 ヘリパッド建設工事で東村高江周辺を警備する機動隊員が、建設に反対する自称市民に「触るな。土人」と発言した問題で世論が揺れている。しかし、舌禍事件を利用してヘリパッド建設を阻止する勢力(つまり安全保障上チャイナの利益のために行動する勢力)を利してはならないのはもちろんだし、そもそもこの事件自体、針小棒大に語られすぎではないだろうか?

例えば沖縄タイムスでは、「『土人』発言 歴史に刻まれる暴言 警察は県民に謝罪を」と煽る(10月19日)。一見もっともなようだが、この主張は「ヘリパッド建設に反対している自称市民達は沖縄県民である」「沖縄県民は他の日本人とは異なる民族である」「警察官は沖縄県民を土人と言った」という3つの事実が背景になければ成り立たない。
そして、言うまでもなく第1と第2の点は虚偽の事実である。
1 ヘリパッド建設に反対する自称市民の中には、「しばき隊」など、他の地方から沖縄に来た暴力的な極左集団やコリアン・チャイニーズなどが混じっており沖縄県民は過半数に満たない。それどころか、地元からも自称市民が勝手に検問をして迷惑しているという声もあがっている。
2 沖縄県民は地理的に極めて近い台湾人とは全く異なるDNAを有し、他の日本人とほぼ同一と見て良い事が近年の研究で明らかになっている。言語学的見地からも沖縄方言は日本語の一方言と位置付けられており、ウチナーチューとヤマトンチューを別の民族と見るのは極少数説に過ぎない。 
3点目の「警察官は沖縄県民を土人と言った」という点については、警察官本人の心情の問題なので、大阪府警の聞き取り調査を待たなければ判断できないが、youtubeの映像から見れば鉄条網を掴んでいる本人=自称市民に言っているとしか聞こえず、それをもって「警察官が沖縄県民を『土人』と言った」と判断するのは牽強付会と言えよう。

 もちろん、違法不当に基地建設を邪魔する日本国民に向かって、いや日本人よりも民度が低いコリアンやチャイニーズに向かってさえ、「土人」と呼んで言い訳ではない。だが、自称市民達は、その前段階で聞くに堪えないような暴言を警察官に投げかけていた。それこそ、売り言葉に買い言葉ではないか。
 彼が公務員であることを斟酌しても、せいぜい「口頭注意」程度で十分だと思うのだが、いかがだろう。

 遠く大阪の地から、沖縄防衛のため、そして日本全体を中国の軍事的侵略から守るために、派遣された彼(大阪府警察官)への処置が寛大なものであることを願ってやまない。