2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

スクールカーストは他人事ではない その4

「スクールカースト」をネット界隈の特殊な用語からリアル社会の定着した用語にすることは、今現在の私の大きな目標です。それは、この言葉がいじめや不登校といった学校病理を読み解くためのキーワードになると確信しているからです。本ブログの「スクール…

スクールカーストは他人事ではない その3

様々なブログなどで言われているように、スクールカーストを決定づけるのに最重要な要素は「コミュニケーション能力」です。「いじめの構造」(新潮新書)において、私はコミュニケーション能力を「自己主張力」「(対人)共感力」「(ノリへの)同調力」に…

スクールカーストは他人事ではない その2

コミケ会場付近の公園で直接お会いしたシロクマ氏は、私に次のような疑問を投げかけました。「ボクの世代からすると、(森口の時代に)学力が高いことがクラス内の地位を上昇させたことの方が不思議ですね。だって、ある人の学力が高いからって、クラスに何…

スクールカーストは他人事ではない

8月19日(日)、行ってきました!コミックマーケット72.47歳にしてコミケに行くことになろうとは、1ヶ月までは思いもよりませんでした。コミケに行った目的は、1 イケメンアルファブロガーの Masao hate氏 にアエラ絡みの件でお礼を言うこと。2 …

疑似科学についての考察 その5

今回は、なぜ人は疑似科学に魅せられるのかについて述べます。結論から述べれば、「心の安寧を科学に求めるから」です。現代人が、このような心性に至ったターニングポイントは3つあります。以下説明しましょう。まず、第1はデカルト哲学の登場です。デカ…

疑似科学についての考察 その4

TOSS問題から考察した疑似科学ですが、妙に気合が入ってしまいました。自分の中でクールダウンさせるために、独断と偏見に基づいた「日本社会に悪影響をもたらした疑似科学ランキング」を造ります(最近、書いてる中身が難しすぎるというご意見もあるこ…

疑似科学についての考察 その3

カール・ポパーは科学と疑似科学の境界は「反証可能性」にあると考えました。つまり、科学というのはどこまでいっても仮説に過ぎない。どの説も新たな実験結果や観察結果によって過去のものとなる可能性を秘めています。だからこそ、長い間反証されなかった…

疑似科学についての考察 その2

K@KK様から、また素晴らしいご指摘をいただきました。「真に警戒しているのはTOSSではなく、『もっとヤバい人たち』です。」ということで、一部のスクールカウンセラーこそ、疑似科学を学校に持ち込む危険性の最も高い人たちであるという認識を示してい…

疑似科学についての考察

内容的には昨日の続きです。 疑似科学問題でTOSSを槍玉に挙げるのは私の本意ではないので、題名を変更しました。「水は何でも知っている」が小学校道徳で使われたことと、TV番組でのデータ捏造が明らかになったことで 心ある人々の間で「疑似科学」へ…

私がTOSSを批判しない理由

昨日の後藤和智氏の「個人的」感想、「TOSSを持ち上げるのは減点だろう」という内容について、K@KK様からとても適切かつ深遠なご指摘をいただきました。 K@KK 『はじめまして。 私も『いじめの構造』を拝読し、明快さに感銘を受けつつ後藤氏と同じ点…

「授業技術の継承」の限界

先日紹介した後藤和智氏は、書評の最後で「個人的見解」としながら、藤原氏とTOSSを持ち上げていることを減点だという見解を披露されています。思うに、この批判は2つの大きな問題を示しています。一つ目は、藤原氏が「国家の品格」で新渡戸武士道を絶…

青梅市議 小鮒将人氏にエールを

先日のブログで昭島市の「いじめという名の校内犯罪問題」について書きました。校長や教諭が校内犯罪をきちんと警察と連絡をとりあい、最終的には加害者少年5人を逮捕した件です。これについて精力的に動いてくださったのは、民主党青梅市議の小鮒将人氏で…

後藤和智氏の書評

私は、本を書くときは特定の読者群を想定する。例えば「授業の復権」は、現役教員と教育学部の学生だった。現在、「授業の復権」は、いくつかの大学の教員養成授業で使われており、この目論見は見事に成功したことになる。この点「いじめの構造」は、極めて…