参院こそはまともな安保関連法案の議論を

いよいよ参議院で安保関連法案の審議が始まります。私は、日本国民の命と財産を守るために安全保障体制を強化することには大賛成なのですが、今回の安全保障関連法案には、2つの点で不満を持っています。一つは、2年程前に一部で話題となった「ポジティブ…

敵の敵は味方というロジックでイスラムを語る危険

イスラム国による日本人誘拐及び殺害事件に対する安倍政権の対応を評価する人が約6割で、身代金を払うべきでないと考える人が約7割という調査結果が出た。左翼的正義を信じている人にとって、今の日本社会は恐ろしく右傾化しているんだと思う。 しかし、私…

「表現の自由」に値しないが、テロは許されない

風刺画と表して、東日本大震災で苦しむ日本人の手を4本に描いた出版社がテロ攻撃を受けた。 テロを受けた原因は、イスラム教の教祖であるムハンマドを侮辱した絵だと推測されている。 その絵をネットで見たが、とても「表現の自由」の名で保護に値するもの…

勝負の予想がつかないのにワクワクしない

衆議院が解散になりました。自民党が単独過半数を維持できるか。 与党が単独過半数を維持できるか。 自民+維新+次世代=改憲派で3分の2を上回るか。 等々今回の選挙結果は何一つ予測が立ちません。マスコミの選挙結果予想もバラバラです。でも、まったく…

民主党政調会長の態度は素晴らしい

御嶽山の災害について「これは民主党による人災である」というネット世論に対し、民主党政調会長である福山哲郎氏が9月29日のブログで早々に反論されました。反論の骨子は、 1 御嶽山が文科省の大学機関の観測「強化」対象から外れたのは、自民党政権時…

民主党は御嶽山問題に意見表明を

御嶽山の噴火により大勢の方が被害にあいました。心からお見舞い申し上げます。 さて、メジャーメディアは今のところ沈黙していますが、ネット内では今回の災害は単なる自然災害ではなく、民主党政権による人災ではないかという主張が流れています。 民主党…

朝日新聞の捏造を教育界こそが語り継ごう

朝日新聞が、遂に「従軍慰安婦」なるものの基礎となった事実が捏造であったことを認めました。 もちろん、だからといって朝日新聞の捏造が許される訳ではありません。行動においても、認めた後の言い訳においても、そして恐らくは捏造した動機においても、こ…

レインボープライドに参加する教育委員を支持する

乙武さんがレインボープライドに参加したそうだ。乙武さんは、言うまでもなく現在東京都の教育委員である。その氏がセクシャルマイノリティーのお祭であるレインボープライドに参加したことの意義は限りなく大きい。 「東京都」=「石原→猪瀬の知事継承」= …

空気による支配からルールによる規律へ

大阪府の教育長の中原徹氏が選任された。教育界に激震が走る大事件である。それは、「国歌斉唱をチェックした校長」「校長研修のほとんどを無断欠席した校長」が教育長になる、などという卑小な問題ではない。すでに新聞でも報道されているように中原氏は 「…

子どもの命と引き換えに焼け太る人達

大阪市立桜ノ宮高校体育科の生徒が自殺した事件で、暴行を加え続けていた教師が懲戒免職になった。このことにまったく異存はない。体罰で教師が懲戒免職になるのは異例だが、子どもに暴行を加える者が口頭注意や訓告で済んでいた今までが異常なのであり、こ…

今こそフィンランドに学ぼう

学校や教育委員会がらみのいじめの隠蔽に続いて、体罰の隠蔽が明るみに出ましたが、これは大津市や大阪市だけではありません。氷山の一角であり全国津々浦々で行われていることです。犯罪の隠蔽という点では根本の部分は同じです。 しかし、一部の人々からは…

スクールポリスの議論までたどり着けるか

大阪市立高校での体罰自殺問題は極めて残念な事件でしたが、安倍内閣の目玉である教育再生実行会議のメンバーが決まった前後に体罰問題が表面化したことは、不幸中の幸いでした。 この実行会議が「実効性」を有することを切望していますが予断を許しません。…

校内犯罪の4類型

暴行や恐喝は学校の内外を問わず犯罪である。 従って多くの「いじめ」は、そのような生易しい言葉で呼ぶのは相当ではなく、「校内犯罪」という呼称を与えるべきだ。これが、いじめに対する私の基本的な見解です。そして、これは体罰にも当てはまります。 暴…

『校内犯罪(いじめ)からわが子を守る法』は実用書です

『いじめの構造』を著した時に、内容には自信があるけれども、いじめの分析がリアル過ぎて救いがないことへの罪滅ぼしとして、私はこのブログを始めました。 メールアドレスをオープンにし、どんな忙しいときでも、自分のできる範囲でいじめ相談にのってきた…

2013年は教育改革Ver2.2のスタート年に

教育改革という言葉は、ここ数十年どの政治家も使っていますが、中曽根臨教審から「ゆとり教育」実施までの教育改革と、ゆとり教育から方向転換した安倍教育改革の方向性は真逆と言ってよいでしょう。ということで「ゆとり教育」と決別して以降の教育改革を…

リベラルが勝利した選挙に乾杯を

今回の衆議院選挙と都知事選挙の結果を見た、私の感想は「日本の左翼が壊滅し、本当のリベラルが勝利した」ということです。 リベラルとは何かを一言で言い表すのは難しいと思いますが。・自由権であれ社会権であれ「人権」という価値観を大切にする。 ・市…

都道府県いじめ隠蔽ランキング

いじめの統計がデタラメであることは、これまで何度か指摘してきたところです。なにせ、学校が「わが校では今年度いじめが〇件ありました」という報告を集計しているだけなのですから。 しかし、この統計にまったく意味がない訳ではありません。その都道府県…

学校に自治などない

現在の政界においてトップレベルの曲者である小沢一郎氏を「使いこなす」と発言した日本未来の党党首である嘉田滋賀県知事は、どれほどの見識をお持ちの方なのでしょう。 今年の滋賀県最大の事件ともいうべき大津いじめ自殺における彼女の態度がそれを示して…

文部科学省のグッドジョブを称える

文部科学省が「いじめ、学校安全等に関する総合的な取組方針」を策定しました。いじめ問題と体育での安全を同じ方針の中で謳うセンスのなさには呆れましたが、具体策には素晴らしいものがあります。中でも警察との連携を謳っている点が白眉です。「学校と警…

平野大臣殿、なぜ「学校に行かなくてよい」と言わなかったのですか

フリースクールの子供達から「学校は無理していくところではない。つらいなら行かなくてもよい」という情報発信をしてほしいという要請を受けた平野文部科学大臣が、それには応えず「大変貴重な話を聞かせてもらった。不登校になっても生きる道はあるので、…

今更ですが「コンクリートから人へ」を支持します。

選挙に突入すると政治ネタが書けなくなります。 また、恐らくですが民主党は次の選挙で政権の座から滑り落ち、これも恐らくですけれども、二度と政権の座に着くことはないでしょう。ということで、これは民主党への鎮魂歌として書いておきたいのですが、彼ら…

「いじめ犯罪は逮捕」を恒常化させよう

大津市のいじめ犯罪による自殺事件が世間の耳目を集めたお陰で、ここ1、2ヶ月は悪質ないじめ犯罪者は逮捕されたという報道が目立っている。 しかし、このような傾向は2006年にいじめ犯罪による連鎖自殺が起きた時にも見られた。だが、世間の熱が冷める…

ブログのコメント欄はフリーライドか?

多くの著作を持つ方のブログや、著作がない人でもネット界隈ではメジャーなブログのコメント欄が結構、閉じられています。コメント欄は閉じておいて意見はメールなどで受け付けるという方もいます。もちろん、コメント欄の扱いはブロガーの自由です。中には…

善意は悪意より恐ろしいかも

シロクマさんの「人の心を悪に染めてゆくネットuse」という記事についての感想。 シロクマさんとは一度お会いしたことがあるのですが、非常に好感の持てる青年で、さぞや患者さんから信頼されている精神科医だろうという印象を受けました。 で、彼も本職もお…

すごい「いじめ対策」をしていた先生から

本ブログの「このいじめ対策はすごい」という3年前の記事は、今でも多くの方が読んでくれています。この記事のもととなった先生からメールを頂いたので紹介します(ご本人が固有名詞は出さないでほしいとのことなので、概略ですが)。 「その節は様々な角度…

乙武氏記事の削除及びお詫びについて

昨日の「乙武さんの後に道ができた」という記事について、ご本人から記事は事実誤認であるという指摘がありましたので削除します。 本記事は教職員からの伝聞でありますが、 私としては、ご本人及び保護者を賞賛することはあっても批判するつもりは毛頭あり…

普段教育に関心のないテレビとかラジオとか雑誌とか

ここのところ大津いじめ犯罪事件がきっかけになって、テレビとかラジオとか普段教育に関心のない雑誌とかから連絡を頂くのですが、お会いしても労多くして益が少ないので、基本的に「お話しをお伺いしたい」という案件はお断りすることにします。正直 メール…

内藤朝雄氏とのコメント欄を通じた対話

誰かの参考になればと思い、内藤朝雄氏と私(森口朗)のコメント欄を通じた対話を記事欄にアップします。『共産党人脈に本気で期待する』という記事中で 「私が推薦するならば、誰を敵に回すことも恐れない内藤朝雄氏ですけどね。」と書いたことを受けてのコ…

モンペやいじめ犯罪との孤独な戦い

学校現場を歪めるモンスターペアレンツの存在が広く知られるようになりました。 モンスターペアレンツの最も好きな言葉は「人権」です。 つまり彼らは「ひとり人権団体」なのです。 そう考えると、モンスターペアレンツの出現は、人権団体の不当な要求を飲ん…

共産党人脈に本気で期待する

大津のいじめ犯罪事件で、被害児童のご遺族が第三者委員会のメンバーに教育評論家の尾木直樹氏を推薦したと聞いて、本気で驚きました。 「大丈夫ですか?あの方は、今回はさすがに『これは犯罪です、許せない』と叫んでいますが、いつもは加害者も含めて『子…