亀田親子の傷害未遂を見逃してよいのか

 バラエティなど低俗なテレビ番組に対して「教育に悪いから放送するな」と圧力をかける人たちがいますが、私はそのような運動が趣味ではありません。

 ※ むしろ国民を「おバカ」にしているのは、バラエティ番組ではなく、夜のニュースショーではないかと思っています。
   とりわけ、プロレス実況中継で名を売ったアナウンサーによる主観的なニュースショーには、

   「これはショーであり報道番組ではありません」

   といったテロップを流してほしいくらいです。



 しかし、それらとはまったく比較にならないほど最低の番組がありました。

 本日、TBSで放映された「ヤクザ親子対ボクサー」の見世物です。

 この見世物において、ヤクザ親子は、なんとボクシングマッチに名を借りた傷害(ヒジ打ちによる意図的な眼球への攻撃)を目論んでいました。そして、それがしっかりとニコニコ動画などで記録されたのです。

 しかも最低限中立であるべきTBSのアナウンサーは、見世物の最中、ヤクザ側に偏ってはしゃいでいました。

 日本のテレビ史上、まちがいなく最低の番組でした(その意味で弟は兄を抜いたと言えるでしょう)。


 相撲界では稽古に擬したリンチが行われていることが17歳の死により明らかになりつつあります。
 今頃警察は証拠固めに奔走していることでしょう。


 しかし、このたびのボクシングに名を借りた傷害未遂には録画テープという証拠と数千万人の証人がいます。

 この犯罪を、警察もボクシング界もTBSも黙殺するならば、我が国の法治国家への道は、まだまだ遠いと言わざるを得ないでしょう。

 もし、TBSが「いじめ番組」を造ったら、そのときは犯罪者親子の仲間が造ったものだという前提で視聴することを忘れないでください。


「いじめを見てみぬふりをする人間も加害者だ」とほざいていた教育再生会議のおバカさんたちよ。

 日本社会が(大手メディアが)この犯罪行為を「見てみぬふりして済ます(であろう)」顛末を、しっかりと見据えるがいい!