「いじめを傍観するものも加害者だ」
という主張ほど私を怒らせた権力サイドからのコメントはない。
しかしながら、この偽善的主張は「いじめ問題」を語る者の通説である(それゆえ、全ての責任が教育再生会議にあるのではない。こんな偽善を許す教育言論界の程度の低さこそが問題なのだ)。
『いじめの構造』では、この主張の欺瞞と偽善を徹底的に暴いたが、これからは戦い方を少し変えようと思っている。
ようし、解った。
傍観者は加害者なのだな。
では、加害事実を知りながら対処しなかった教師、校長、教育委員会はどうなのだ。
児童・生徒とは異なり、法的な意味で明確な加害者ではないか!
いじめ自殺がセンセーショナルに報じられたお陰で、ようやく学校にも警察が入るようになった(氷山の一角に過ぎないが)。
しかし、警察に捕まるのは加害者である生徒ばかりである。
彼らが逮捕・補導されることは極めて正しい。だが、その事実を知りながら隠蔽した教師・校長・教育委員会の役人達は法の裁きを受けない。
これは明らかに不当である。
いじめを隠蔽した大人も当然法の処罰を受けるべきである。
そのためには、訓示規定だけでなく罰則規定をもった「いじめ防止法」や「いじめ防止条例」が必要である。
罰則規定付の「いじめ防止条例」
今後、私はこれを訴えていこうと思う。
傍観者も加害者だといったお馬鹿さんたちもこれなら賛成してくれるはずだ。