神社新報の記事から

 神社新報社はいわゆる伝統的な神道界唯一の新聞である「神社新報」を発行しています。

 その神社新報に『なぜ日本の教育は間違うのか 〜復興のための教育学〜』の紹介記事が掲載されたので転載します。



「教育界の人間にとっては、やや衝撃的な題名であるが、現職の東京都職員である著者は、このやうな本を書くやうになったきっかけとして、「『教育の専門家』たちのインチキ臭さ、現実を見ない空疎な議論に我慢ならなかった」(「はじめに」)と、その思ひを率直に吐露してゐる。
 本書は、今後「日本を復興できる人材をどのようにして育てていくのか」を主題とし、教育関係者はもとより、一般の人々にも分かりやすく、具体的に書かれてゐる。

 著者は最終章において、教育を復興・正常化させるためには、日本人の中にこびりついた左翼思想を徹底的に除染(洗脳解体)しなければならないと述べる。さらに、ここでいふ左翼思想とは、共産主義思想であり、それによって歪められた「人権」「平和」「民主主義」などの概念であると指摘する。その上で、東日本大震災福島原発事故、それに起因した電力不足と経済的停滞といふ戦後最大の危機に際し、「日本の未来を担える人材、わが国を愛し、優秀で、自己学習を怠らない人間を作れるように学校教育は一日も早く生まれ変わる必要がある」と訴へてゐる。
 また、「この国には『日本人を無能にしようとする勢力』が存在するという驚くべき事実」にたどり着いたと述べ、「日本の教育が復活するか否かは大阪の教育改革が成功するか否かにかかっています」と結ぶ。

 非常識の塊であった教育界を、常識が通用する世界にしなければならない。本書はそのための知恵と勇気を与へてくれる一書であり、ここに自信を持って推薦する。」



 私は「右派」に位置づけられているせいか、宗教関係で紹介してくださるのはいわゆる「新宗教」と呼ばれる人達に片寄っていたのですが、今回、伝統宗教の人達に好意的に紹介していただき、従来とはまた違った嬉しさがありました。

 いわゆる「左翼」が福祉や教育といった分野を席巻した理由のひとつに、日本の伝統的な宗教界が衆生の救いに真剣に向き合ってこなかったことがあると思っています。
 しかし、ここにきて神道界や仏教界でも原点帰りの動きがあるようです。

 頂く神仏が異なることはさておき、当面は共通の敵である擬似宗教=共産主義やその変形である人権信仰等の左翼思想を撲滅するために、多くの宗教界の方々が大同団結することは、わが国の復興に大きな役割を果たせると思っている次第です。