吉本芸人叩きは歓迎するが…

 河本に続き梶原という吉本芸人の家族も生活保護を受給していたことが発覚し、吉本芸人叩きが激しくなっている。

 現在の学校におけるクラス内秩序がバラエティ番組化し、笑いを取れる子どもや、気の利いたことの言える子どものスクールカーストが高すぎることは決して健全ではないと思う。

 道化は、ある種の「癒し」として存在意義があるのであって、道化に大きな顔をさせている現在のTVは異常だ。その異常さがTVから教室に伝わっている。

 真っ当な社会における序列は、基本的には「能力」により形成される。もちろんTV界も視聴率を取れるという「能力」が序列を形成しているのだろうが、道化を演じて視聴率を取った人間が視聴者に「道化」部分を見せ付けるのではなく、芸人間の序列を見せ付けるのが現在のTVであり、吉本芸人はその臭いが一番きつい。


 その意味で、現在の吉本芸人にいささかうんざりしていた私としては、今の吉本芸人叩きの風潮を大いに歓迎しているが、どうも気になる点が一つある。


 それは生活保護問題で公務員叩きがほとんど起こらないことだ。


 何かと言うと公務員を叩くマスコミが河本問題では窓口の公務員を叩かない。もしも背景に一部の利権(それが民族問題か、部落問題か、特定政党問題かは不明だが)が絡んでいて、それが理由で河本の親が目こぼしされたとしたら、そちらの方が吉本芸人などよりもはるかに大きな問題であり、一部利権に甘い公務員こそ芸人以上にバッシングされるべきである。


 テレビや新聞にはまったく期待していないが、雑誌メディアにはこの問題の第2幕を期待している(もちろんネットにも)。