どのような事情があったのか(建前は病気の深刻化ということですが)知りませんが、総理大臣が最も重要な政治局面でその職を投げ出してしまいました。
最も多忙で最も高貴な一族に嫁いだ高学歴女性も、訳のわからぬ病名を理由にして遊び呆けています。
そのような日本で、若者に「つまらない夢を見てないで働け」と説教するオヤジ言説にどれほどの説得力があるでしょう。
私は「保守オヤジ=社会に責任を持とうとする大人」と規定し、自分自身、保守オヤジであらんとしてきました。
そして今、保守オヤジとして、説得力のなさを覚悟でこの言動を吐くか、新たな説得力ある言説を模索するかの選択を迫られています。
かなう確率が極めて低い夢のためにハイリスクな人生を送るアスリートやクリエーター、
彼らの後に続こうとする若者に対し
「夢はいつかかなう」
などという言葉を平気で吐く奴はインチキ・リベラルです。
一方、夢や目標を持つことさえ諦めた中高年の人生に何の輝きもないことも事実です。
そこで、私は当面(もしかするとずっと)
「プチクリ(小さなクリエイティブ活動)だっていいじゃないか。小さい夢を見ながら働こう」
と主張することに決めました。
実際、私の周りの中高年で輝いている人の多くは、「ささやかな趣味」「ささやかな社会貢献」「プチクリ」に人生目標や喜びを見出した人たちです。
QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めるために必要なことは、「夢や生きがい」と「現実」のバランスであり、その点において中高年と若者に大差はありません。