2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

道徳が教科になれば「いじめ」は減るか

道徳が「道徳の時間」から教科「道徳」に変わります。 これによって2つの大きな変化が起きるはずです。第1は、「道徳」をサボる教員が激減し、道徳授業をしない教員が懲戒対象になります。 学校の先生はもちろん、子どものいる人もよくご存知だと思います…

フランス教育事情

昨日の続きです。 新幹線の中でフランス人女性から教えていだいたフランスの教育事情は、私がイメージしていた以上に「欧米的」でした。 まず、高校生までは、日本の高校ほどは勉強しないとのことでした(日本の高校生もアジアの中では勉強するほうではない…

小さな親善大きな収穫

昨年、思うところがあって京都のとある大学院(通信過程)に入学しました。ところが、タイミング悪く2冊の本を立て続けに執筆することになり(好きで書いたのですが)、2年間での卒業がきわめて厳しい見通しになっています。でも、とにかくやるしかありま…

スクールカーストとは何か〜その2

「今さら『はてな』でスクールカーストかよ」という声もある中、 すいーとぴー様から 「そもそもスクールカーストって何ですか」という質問がありました。『いじめの構造』(新潮新書)を書くにあたって、中高生や大学生にも「スクールカースト」について質…

スクールカーストとは何か

スクールカーストが従来から存在した「クラス内ステイタス」と同じか異なるか。つまり、スクールカーストとは 1 現在の中高生が「クラス内ステイタス」に付けた呼び名であるのか2 現在の中学生に起こっている新しい現象であるのかが定まっていません。 私…

新潮新書のタイトルが決まりました

6月に新潮新書からいじめ関連の本を出すのですが、そのタイトルが決まりました。 「いじめの構造」です。 シンプル過ぎますかね?いじめ問題について、冷静かつ真剣に考えて書いた本です。自分では、内容の深さ・分析の鋭さ・斬新さ、分かりやすさ等々の点で…

道徳とフィクション

「戦後教育で失われたもの」(新潮新書)は現在8刷で、私の中では一番よく売れた本です。 それゆえ、反響もそれなりにあるのですが、中でも私にとって嬉しかったのは中堅・若手の先生方がよく、この本に感銘を受けたとおっしゃってくれることです。 現在、…

「ひしだみつひこ」という変人

類は友を呼ぶというのでしょうか。私の知り合いは変人ばかりです。 その中でもトップクラスの変人は、グラスハーツというインターネット番組の プロデューサー、MC、そしてなんとスポンサーでもある ひしだみつひこ氏です。 何が変かって、スポンサーですよ…

スクールカーストといじめ

いじめとスクールカーストの関係をどのように考えるかは難しい問題です。 スクールカーストという言葉自体、まだ紙媒体で認知されていません。 私は、これに明確な定義を与えて分析しないかぎり、昨今のいじめ問題の実態を把握できないのではないかと思って…

締切前と井の頭公園

原稿ができていないのに原稿の締切が近づくと「現実逃避」したくなります。 そんなとき私は井の頭公園に散歩に行くことにしています。 土日の井の頭公園ではアートマーケッツ(アーティスト・クリエイターたちのフリマ)が開かれていて、 そこに出展している…

ブログはじめます

この日記の書き手は森口朗と言います。ひょんなことから、教育評論家なんてインチキな肩書きを名乗っています。気に入っている著作はこんな感じです。「授業の復権」(新潮新書) 「戦後教育で失われたもの」(新潮新書) 「偏差値は子どもを救う」(草思社…