共産党の「自衛隊は人殺し」発言がきっかけとなり、民進党が共産党と野党統一戦線を組んだことへの批判が強まっています。しかし、私は今回の選挙において民進党や社民党が共産党と連携したことを大いに評価しています。
共産党も社民党も民進党も基本的には共産主義者が仕切る政党です。ただ、その中で一応正統派の位置づけにいる日本共産党は、宮本独裁体制(1958~1997年)の間にソ連、中国、北朝鮮の工作員をことごとく排除していきました。こうして日本共産党を除名された人達の遺棄場所が日本社会党でした。非同盟中立という政治学的に承認されており多少は現実的な共産党の国防政策に対して、外国に侵略されることを望むかのごとき非武装中立が社会党の党是だったのも、工作員の捨て場所と考えると腑に落ちます。
ところが、月日が経つ間に日本社会党にも日本国内での名誉欲が出たのでしょう。
今までの党是を全て捨てて、自民党の御神輿になり(自さ社政権)、国民から見放されてしまいます。そこで、次の選挙のためにできたのが民主党と社民党ですが、実態は旧社会党そのものですから、基本的に工作員政党です。
一方、極左保守本流の日本共産党は、不破独裁体制(1998年~)になった途端に中国共産党と仲直りをしてしまいます。ソ連はなくなっているし、この時はまだ北朝鮮は中国の忠実な子分ですから、早い話が日本共産党ごと中国共産党の工作員政党になった訳です。
どちらも中国共産党の工作員の巣窟です。本当は、共産党、社民党、民進党などに分かれている必要はこの時から無かったのです。
でも、人の感情の問題とか、民進党の本質を理解しない傀儡系の人達(民進党の中で保守系と自称している方々です)の存在とか、いろいろ障害があったので、元の鞘に収まるまで20年近い歳月を費やしてしまいました。
もうずっと離れないでくださいね。何なら、一つの政党になってもいいと思います。その方が選ぶ方の国民も悩まずに済みますから。
今度の選挙は、自衛隊は国防のために必要と考える人グループ VS 自衛隊は人殺しと考えるグループの戦いになりました。
争点なき参議院選挙と思っていましたが、素晴らしい争点ができましたね。