ネット内で拙書『日教組』に対するサピオの書評を抜粋した文章が溢れています。
(以下はその文章です)
「【書評】『日教組』(森口朗著/新潮社/777円)
いったい日教組とは?本書が明らかにする「正体」は、今までの通説を覆すものばかりだが、特に刮目に値するのはこの箇所だ。
自民党は竹下登政権下の1989年、国旗国歌の取り扱いを、それまで学習指導要領で国旗掲揚、国歌斉唱が「望ましい」としていたものから、「指導するものとする」に変更した。そして、表面的には自民党支持の保守層にいい顔をする一方で、内容面では日教組にも配慮する。国民の祝日などにも国旗国歌が望ましいとしていたのを、「入学式や卒業式」と限定したのだ。このことで、むしろ〈ほとんどの学校行事から国旗国歌が姿を消した〉と著者は指摘する。
これはあくまで一例だが、著者は、日教組と自民党の馴れ合いが、この国の教育を動かしてきたという。そして、民主党政権となり、今度は堂々と、自分たちの意見を通そうとしている。この国の教育の病根は深い。
※SAPIO2011年2月9・16日号」
ネット内に溢れている書評ではサピオに掲載された書評から以下の2つの文章が省略されています。
1つめは、民主党の輿石東氏が日教組を支持基盤とすることや、同じく民主党の小林千代美議員に絡んだ日教組による違法献金の話。
2つめは、「いったい日教組とは?」と「本書が明らかにする「正体」は、今までの通説を覆すものばかりだが、特に刮目に値するのはこの箇所だ。」の間にあった次の文章
「〈日本の教育を正常化(日本国民の幸福と日本国の発展に寄与)するためには、なんとしても日教組を弱体化または正常化する必要がある〉
本書はこうした問題意識で、戦後教育を牛耳ってきた組織を徹底的に研究したものだ。」
この二つが省略されると、本の印象がまったく異なると思いませんか?
実際の私の思いは、
(1)政権政党だったという点で、戦後教育に対する責任は自民党にある。
(政治は結果責任である)
(2)しかし、そもそも反日組織を支持母体としているという点で民主党は問題外である。
ということで、
左翼丸出しの民主党は次の選挙で解体まで追い込むべし。
自民党には、日教組を生かし続けた左翼性を反省して『解体的出直し』をしてほしい。
この二つの政党に対する私の思いはまったく異なる。
元のサピオの文章では(日教組という反日団体に支持されている民主党)という側面が伝わるが、ネットに出回る書評では自民党が悪いという印象を強く与えてしまう。
著者として、ネットに出回る書評は悪質な印象操作だと主張しておきたい。