2012-01-01から1年間の記事一覧

民主党政権にほんのちょっとだけ期待する

いよいよ民主党政権が生活保護の引き下げに動き出すようです。私は、生活保護の問題はざっと以下の4点にあると思っています。 1 額が高すぎる(都内の単身者ですと13万円以上支給されます。そりぁ海外旅行だって行けますよね)。 2 補足率が低すぎる(…

生活保護見直しの一歩を踏み出せるか

自民党の片山さつきさんが動き出したお陰かどうかは判りませんが、テレビメディアが知らんふりを決め込んでいた、お笑い芸人の母親が生活保護費を不正受給していた件がようやく明るみに出ました。 片山氏の動きを批判する方もいますが、不正問題というのは一…

お気軽タトゥー問題に絞って考えてみる

大阪市の刺青問題は、暴力団員やそれに近しい関係の人間が市職員に潜り込んでいるという問題と、お気軽な不良系タトゥー問題に分けて考えるべきだ、という点は先の記事で書いたとおりです。 で、さすがに暴力団員や緊密交際者が市職員にいたっていいじゃない…

刺青問題と暴力団汚染

子どもに刺青を見せて脅した職員に端を発した大阪市職員刺青問題が収まらない。 マスコミの誘導のせいか、論点の中心は 「公務員が刺青をしても良いか」 になりつつあるが、大阪の話はそれほど単純ではない。 まず、大阪出身者以外の人にはっきりと申し上げ…

疑似科学問題(僭越ながら殿軍を)

教育で発達障害を予防、防止できるかという問題について、肯定する見解も否定する見解もありますが、肯定する見解が直ちに「疑似科学」ではないという点は、少なくとも当ブログを読んでくれた方々には理解していただけたようです。 しつこいようですが、これ…

発達障害を巡る「疑似科学」問題の続き

大阪維新の会市議団の条例案がきっかけになって発達障害を巡る議論が盛んです。 例によっていわゆる左派が批判して、右派が擁護するという構造になるかと思いきや、今のところ私以外あまり擁護している人がいないようなの(トップの橋下市長さえ弱気発言?)…

擬似科学との戦いは慎重に

大阪維新の会叩きが相変わらず激しい。 こと教育問題については、教育行政条例や学校条例の成立で教育問題には一応の決着をみた。後はこれをベースにどれだけの成果を挙げることができるかだと思っていたが、今度は大阪市議団が提出する予定の「家庭教育支援…

神社新報の記事から

神社新報社はいわゆる伝統的な神道界唯一の新聞である「神社新報」を発行しています。 その神社新報に『なぜ日本の教育は間違うのか 〜復興のための教育学〜』の紹介記事が掲載されたので転載します。 「教育界の人間にとっては、やや衝撃的な題名であるが、…

国の仕事を都がやるのがけしからんのなら

石原都知事が尖閣列島を東京都が買い受けるとぶち上げた問題で世間が騒がしい。 私としては、都税を払っている者としても都職員としても全面的に賛成だが、世間には「国がやるべき仕事を都がやるのはけしからん」という方がいる。 たしかに、東京都とは直接…

高校レベルの英語力とPCさえあれば

会社全体や業界全体、あるいは国家そのものがおかしな方向に進んでいる時に、中々それを止められないのは、戦前から続く日本社会の持病である。 しかし、戦前にも「日米開戦やむなし」と国論が進むなかで、冷静に両国の国力や戦力を分析し「戦争に利なし」と…

TBSの偏向報道が酷すぎる

大阪の教育改革に対する左派メディアの偏向報道は今に始まったことではないが、今日の報道特集はあまりに酷かった。(「だったら見るな」という低レベルの批判をする人が未だにいるらしいので先に書いておくと許認可事業であるテレビ放送は他の報道と異なり…

和泉高校口元チェック問題で問われる知性

和泉高校で教師が国歌を斉唱したか否かにつき、和泉高校の校長中原徹氏が教師の口元をチェックし、その後歌っているか否か疑わしい教員を呼び出して事実確認を行ったという。ことの発端となった読売新聞は 「常軌逸す・人権侵害…国歌斉唱の口元チェック」と…

西田薫府議の「勇み足」と「誠実さ」

私は、終始一貫して東京都教育委員会の「命令」による国旗国歌強制を反対してきました。 一方で、大阪維新の会主導による関連条例制定による国旗国歌問題を含めた学校の正常化を支持してます。 両者の違いを一言で言うならば、デモクラシー社会において不可…

匿名での寄付と匿名でカミソリほどの違い

私はどれほど自分の考え方と程遠いとしても、他人のブログに自説を書き込む時には最低限の礼を尽くし、実名を名乗ることにしている。しかし、どれほど少数の読者しかいなくても、実名で自分の意見を開陳することは勇気のいることだ。だから、それを他者に求…

義務教育期間中の留年について

オカマでもないのにオカマのフリをし、国旗国歌問題で批判が殺到するとテレビの編集のせいにした尾木直樹さんが、今度は留年問題で橋下市長に提案を受け容れられた途端に、自分にも批判が殺到したので前言を翻しました。 彼は、元日教組の闘士ですが、社民党…

「ゆとり世代」とバカにするなかれ

ひょんなことから英語を勉強することになった。ゆとり世代はアホだバカだというのは簡単だが、下の世代の方が断然デキルのが英語である。今の若い人たちには信じられないかも知れないが、我々の世代は一流大学の大学院を卒業し、一流企業に就職した者でさえ…

フィンランド教育の実現を阻む「人権」

赤沢良太氏がコメントで指摘してくれたように、 日本の教育を良くするためには必要な改革は、左翼が主張している 「競争のない学校」や 「習熟度別授業の廃止」ではなく、同じフィンランドの制度の中でも 「集団教育に馴染めない子供の就学延期」 「義務教育…

本の裏側を少しだけ

本を書く人の少なくない方がそうだと思うのですが、出版を企画するに当たって「架空の読者」を設定します。つまり、 「読者は専門家か素人か」 「知的水準はどのくらいか」 「右か左か中道か」 等々を考慮しながら読者を想定し、 彼らに向けて本を書く訳です…

フィンランド幻想のウソを暴く

教育界というところは、堂々とウソがまかり通る世界です。そして、困ったことに世間の人は教師に「善意のウソつき」を求めてます。低学力の高校生に先生が、「君が今更勉強しても、大企業の正社員になれるような大学に行ける確率は極めて低い。だから『英語…

格差社会か階級社会か

宮台氏が岩波を擁護したのは非常に興味深いのでその考察を続ける。彼の思想転向は、自身も認めているし、弟子や元ファンからも指摘されている。私は、左翼時代の彼や脱左翼リベラル時代の彼にはまったく興味は無いが、現在のスタンスには大いに注目している…

それでも左翼は岩波から本を出すのか(その3)

社会学者の宮台真司氏が岩波のコネ入社をラジオで擁護していた。宮台氏は左翼ではないが、格差問題については左翼と共闘しているようなので、彼がどのような理屈で擁護しているのかは興味深い。要旨をまとめると1 近年の若者たちの中には人間関係を築けない…

それでも左翼は岩波から本を出すのか(その2)

岩波書店がコネのない者に門を閉ざしたことについては、多くの人が論評している。その中で数少ないながら、岩波を庇う論調があるが、どれも説得力を欠くものばかりだ。曰く 「コネ入社などどこでもやっている。むしろそれを明確にしたのだから良いのでは」 …

それでも左翼は岩波から本を出すのか

岩波書店がコネ採用の多い会社であることは、出版関係を目指す学生の間では常識だったらしい。それでも、さすがに堂々とコネ採用を宣言するとは思わなかった。岩波書店の論調は、古色蒼然とした左翼であり、近年では格差問題に関わる出版も多い。コネを有す…

いじめ問題の根の深さ

どなたが紹介してくれたのかしらないが、昨日から今日にかけて当ブログの「このいじめ対策がすごい」の大勢の人に閲覧してもらっているようだ。この記事は、当ブログの中で断トツの閲覧数を誇っており、いろんな方々が書き込んでくれるし、ご自身のブログで…